IoT(アイオーティー)について
近頃は量販店などでもIoTデバイス専用のコーナーが設けられているところもあり、IoTという言葉自体は耳にしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。そこで今回はこのIoTとは何なのか、そのメリット・デメリットをお話ししていきます。
1.IoTとは
IoT(アイオーティー)とは 「Internet of Things」の頭文字を取った用語で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。
モノをインターネットに接続し、相互で情報をやりとりすることで、遠隔からの操作などを可能にする仕組みのことです。
説明だけでは何のことかピンとこないかもしれませんので、具体例を挙げながら詳しく何ができるのか見ていきましょう。
2.IoTでできるようになること
①温度センサーによる室内環境の自動制御
温度、湿度などを計測し、例えば部屋の室温が20℃以下になったら暖房をつけるように設定することができます。さらに温度だけでなく、湿度による加湿器のON・OFF、「PM2.5の濃度が一定値より大きくなれば空気清浄機を稼働させる」といった応用的な仕組みを作ることもできます。
②人感センサーによる防犯装置の制御
不在時に不審な動きをセンサーが感知すると、スマホに警告を送ったり、 自動的に防犯カメラの録画を開始して、警告音を鳴らして不審者を退散させたりすることができます。
③心拍センサーなどによる健康状態の把握
IoT化されたウェアラブルデバイス(時計など身に着けることができるデバイスの総称)を身につけることで、睡眠時間や心拍数、1日の活動量などを把握することができます。そしてそのデータを元に、必要な運動を確認したり摂取カロリーを計算したりできます。
④水分量センサーによる植物の生育
プランターをIoT化することで植物の生育状態、水分量などから植物ごとに最適なタイミングで水を与えたり、光を与えたりすることができるようになります。
では次に、ユーザーと企業それぞれがIoTによって得られるメリットをさらに具体例を挙げながら見ていきましょう。
3.IoTがもたらすメリット
①ユーザーの日常生活における利便性向上
各IoT家電単体の活用だけでなく家全体を制御するスマートホームと呼ばれるサービスも順に導入されつつあります。今までの単なる家電の自動制御の域をはるかに超えて、さらに私達の生活は豊かなものに変わろうとしています。
例えば防犯面では、先ほどもお話しした外出先からスマートフォンを使って遠隔操作できるネットワークカメラだけでなく、ドアを外出時に自動的にロックするシステムも普及し始めています。さらには、それらのIoT技術をまとめて家のセキュリティを全てを賄うサービスまで実用化されています。
健康面では、前述の温度や湿度によるエアコンのコントロールだけにとどまらず、住人の指向や生活リズムなどを情報として蓄積し、さらにその情報を季節や外気の変化と合わせてを分析し、最適温度に調整してくれるエアコンなどが実際に販売されています。
②企業の業務効率化
1.生産工場での活用
一方、製品を提供する企業側では、IoTを活用した工場も実用化されてきており、生産設備全体にネットワークに接続されたセンサーを配備することで稼働状況を自動的にリアルタイムで把握できるようになっています。
さらに、ネットワークに接続された生産設備から得られたデータを解析して生産管理システムと連携させることで、より最適化された生産体制を自動的に維持することにも成功しています。IoT化によって、工場は効率化とコスト削減の二つの面で大きく生産性を向上させることができたのです。
2.マーケティングでの活用
マーケティングの分野では、ビックデータ(IoTにより集められた膨大なデータ)により、企業は消費者の細かく変化する多様な需要を的確に捉えられるようになりました。 特に製造業者にとっては、従来のマーケティング予測に従って製品を作る手法ではなく、より確実に需要がある製品をピンポイントで製造できる手法に転換できるようになったのです。
3.カスタマーサポートでの活用
IoTがさらに社会に広がっていくと、カスタマーサポートの対応も大きく変わると考えられています。 例えば製品に何らかの問題が起きればその情報が自動的にメーカーに送られ、すぐにサポートが提供されるようになります。
そうなると、ユーザーはリアルタイムで自ら電話をかけることなく自動化されたカスタマーサポートが受けられるようになります。消耗品が交換時期の前に自動的に配送され、補充されるなどの仕組みも考えられます。
4.新しいサービスの創出へ期待
また、今後 IoTは物流業、 サービス業、 医療など多くの業界で既存のサービスに活用されるだけでなく、ビッグデータの活用によって新しいサービスの創出にも貢献するだろうと期待されています。
4.IoTのデメリット ~IoTが抱える課題~
① ネットにつながるデバイスの増加に伴うセキュリティリスク
IoTを活用したシステムは、一般消費者向けのものだけでなく業務用途のものも少なくありません。
生産業や製造、インフラ設備などでも導入されており、IoTによって業務が円滑に進められるようになる反面、 IoTの活用により、あらゆるモノをネットワークに接続しデータを集めて分析することで人々の生活や経済活動、重要インフラなどにも影響を及ぼすことになります。
特筆すべきは、今までネットワークに接続することのなかった家具や家電などにもIoT化が進むことです。 急激にインターネットにつながるデバイスが増え、それだけサイバー攻撃の対象になるものが一気に多くなるということになります。
②今までと同じようにはセキュリティ対策ができない
パソコンやスマートフォンであれば、セキュリティ対策ソフトをインストールすることで異常を検知しやすくすることができますが、家電の場合現状はそうしたものに対応するセキュリティ対策ソフトもなく、故障なのかウイルス感染なのかわかりにくいのが現状です。
そうしたことから、ウイルスなどの感染にユーザーが気づかないまま、ずっとウイルスに感染し悪影響を及ぼし続ける可能性もあるため、セキュリティ面における対応策が急務となっているのです。
③急ピッチで進むセキュリティ対策
IoTを今後安全に活用するためにも総務省から 「IoT機器に不正アクセスを防ぐ機能の実装を2020年4月から義務化する」 という新たな方針が発表されました。これにより、セキュリティ対策を有しているIoT機器のみ販売が許可されることになり、サイバー攻撃からIoT機器を守ることができると期待されています。
このように、セキュリティ対策が施されていく中で、私達IoTサービスの利用者も、セキュリティ対策に対しての意識を高め、正しくサービスを利用していく必要があるでしょう。
5.今後のIoTの動向
①IoTが手軽に導入できる時代へ
今後公共Wi-Fiもスマートフォンの普及に伴い広く整備され、私達を取り巻く環境はますますIoTが導入されやすい状態になっていきます。IoTが一部ユーザーのみ利用できる特別な技術だった頃に比べ、今日では農業においての畑管理や公共交通機関の管理など、さらに私達の身近な場所でのIoT活用チャンスが増えてきています。
②大切なのは私達がどうIoTを利用していくか
IoTはその技術をどのように活かし、どのようなサービスとして実用化するかが重要になってきます。言い換えると、そのIoTをどう活かすかによって生まれるサービスは限りなく考えられると言っても過言ではありません。
今後IoTの技術が、同じく実用化が進んでいる5GやVR、AR技術と結びつくことで、私達が考えもしなかった全く新しいサービスが生まれることに非常に期待が高まりますね。
6.まとめ
さて、ここまでIoTのさまざまな用途、その課題などをお話ししましたがいかがでしたでしょうか。
IoTについては近年注目がより高まっているため、既にIoTを導入されてらっしゃる企業様はPRのチャンスと言えるでしょう。
文書:井上
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